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この記事では、カニのロシア産とカナダ産の違いを紹介しています。
また、国産のズワイガニと味、価格なども比較しているので、よければ購入する時の参考にしてみて下さい。
日本で消費される蟹は輸入が6割以上を占め,
ロシア、カナダ、アラスカ、ノルウェーなどから輸入をしています。
そのうちロシア産が過半数を占め、タラバガニは輸入の94%がロシア産です。
ズワイガニの輸入はカナダ産が多く占めています。
カナダ産ズワイガニの年間の水揚げ量はロシアの約4倍もあり、
出荷量は世界の半数を超え、世界中のグルメがカナダ産のズワイガニを知っています。
海はつながっているので、カニの種類に大きな違いはありませんが、
ロシア産はサイズも大きく、消費者の人気も高いです。
ロシア産、カナダ産だからといって決して味に遜色はありません。
ただ、地域によって漁場や水揚げ後の処理が異なるので、それが多少鮮度や味に影響します。
そんなロシア産、カナダ産のズワイガニの違い・特徴を詳しくお話しします。
また、年間1000トンの大量買い付けをするカニ通販最大手や、豊洲を初め、全国の中央市場にカニを卸しているカニ大卸も紹介しています。
この2社なら、安心して新鮮で美味しいロシア産、カナダ産のカニを、お値打ちに購入することができます。
ロシア産の蟹はカムチャッカ半島付近で水揚げされます。
ロシア産の蟹が美味しい理由は、カムチャッカ半島にはミネラル分を多く含む川があり、
そのミネラル分が海に流れて出てくるのと、オホーツク海に流れ出てくる流氷には非常に多くの
プランクトンが含まれているからです。
ロシア産の蟹は、それらを食べて育つために身入りが良く品質が高いのです。
ロシア産の蟹は、蟹捕獲船で水揚げされた後、すぐに船内でボイルし急速冷凍するので鮮度は抜群です。
ただ、船上凍結は海水で茹でるので塩味が強いと感じる場合もあります。
北方領土付近にも、美味しい蟹がかなりの量獲れますが、ロシアの漁船しか入れない場所の為、
ロシア船に日本人の指導者が乗りこんで、船上での蟹の処理方法を指導し、獲れた蟹を全部、
北海道の各漁港に持ち込むケースもあります。
北海道の漁港に水揚げされた後、北海道で加工され販売されます。
日本近海の北方領土で獲れた蟹でも、ロシア船が獲った蟹なので「ロシア産」として販売されます。
出荷量が世界の半数を超えるカナダ産のズワイガニは、世界中のグルメが知っています。
カナダのニューブラウンズイック州東部セントローレンス湾で漁獲されるズワイガニは厳格な自然環境維持と漁獲規制の下、
世界中の一流調理人や美食家に愛される、宝物のような最良質のズワイガニが漁獲されます。
カナダのカニは大西洋側のニューファウンドランド島近辺やセントローレンス湾でほとんど獲れます。
4月に漁が解禁されますが、4月でもまだ雪に覆われている寒い地域です。
東カナダ・大西洋の本ズワイガニ漁場は、40区間ほどに区分されていて、それぞれ漁期が違います。
全体では早春から晩秋までです。
6月頃に旬を迎え、水揚げされたズワイガニは、港に戻ってから茹でて急速冷凍する「陸上凍結」を主に採用しています。
カナダでは、法律で雄ガニしか獲ることができません。
雌ガニは獲る事を禁止されていて、雄ガニでも甲羅の幅が95mm以上と決められています。
甲羅の幅が12センチ以上もあるようなカニは大きくなるまでに脱皮を繰り返し、
8年から9年以上の歳月がかかるといわれています。
カナダ政府は、貴重な天然資源の保護と共存のために漁獲量を厳しく管理しているのです。
カナダ産のズワイガニは、肩の先や足の先にも身が入っていて、
見た目も大きく脚も太いのが特徴です。
生でも安全でおいしいのがカナダ産ズワイガニです。
料理に応用しやすく、甘味がありとても美味しいことで有名です。
カナダ産カニは日本海沿岸で獲れた蟹とは、また違う良さがあります。
カナダ産でも最上級の漁場、ガルフと呼ばれる特定の水域で獲れるカニが甘味が十分で
最高と言われています。
まず、値段が全然違います。
ロシア、アラスカ、カナダで漁獲されたズワイガニは1杯あたり500g、約3,000円くらいですが、国内で漁獲されたズワイガニはブランド化されていることもあり、、同じ大きさでも1万円くらいします。
大きくなればなるほど、この差は広がっていきます。
味はズワイガニはズワイガニなので美味しさには変わりはありません。
お腹いっぱい美味しいズワイガニをお値打ちに食べようと思えば、国産にこだわらず外国産のズワイガニを購入することをオススメします。
外国産のズワイガニにはカニビルが付いていない?
カニビルはアラスカやロシア海域には生息していなく、日本海だけに生息していると言われてきましたが眉唾です。
カニビルの生息地は日本近海とロシア・アラスカ等に幅広く生息していてロシア産のカニにもカニビルはついています。
カニビルとは甲羅についている黒いブツブツの事です。
国内で漁獲されるズワイガニは、まず間違いなくカニビルが付いています。
カニビルは蟹にも人間にも無害で、カニビルが多くついていることで蟹の身入りが良い証明にもなり美味しい蟹の目安にもなっています。
以前は、カニビルの有無が国産と外国産の見分け方の一つだと言われ、ロシア産などを国産と偽って販売されていた時期もあったようです。
しかし、カニビルの有無では国産か外国産かを見分けることができないことがハッキリしました。
【関連記事】 カニビルとは?成虫やブツブツを食べても大丈夫?
日本海域で深い湾に面し港からすぐに獲れたズワイガニは、松葉ガニや越前ガニ、間人ガニと呼ばれズワイガニの名産地として知られてきました。
しかし、ズワイガニはタラバガニよりも繊細で、「風があたっただけでも弱る」という漁師もいるくらいです。
そのために、ロシア産、カナダ産活けズワイガニの流通はほとんどありません。
よく、ショッピングサイトなどで、冷凍もののズワイガニのかにしゃぶなどが、
超お値打ちに販売されていますが、あれは、ほとんどすべてがロシア産、中国加工品です。
確かにお値打ちに出来ていますが、お味の方はまるで別物と考えた方がいいでしょう。
このような粗悪品が、まだ販売されているためにロシア産は美味しくないという人もいますが、
きちんとしたルートで水揚げされ処理されたロシア産の蟹はとても美味しいです。
現在、オホーツク海域では主にロシア船で捕獲しているので、産地は必然的にロシア産になります。
獲れてすぐに北海道の漁港で水揚げされ鮮度のいいうちに加工されたロシア産の蟹はとても美味しく、
多くの水産会社や百貨店で取り扱われています。
海外から日本に入ってくるカニは主にロシア産とカナダ産です。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻により、ロシア産カニの主要な輸出先であったアメリカが制裁措置としてロシア産水産物の輸入を禁止しました。
アメリカはカニの輸入をカナダ産に切り替えたため、日本に入ってくるカニはカナダ産が減り、ロシア産が増えています。
ちなみに日本はロシア産の水産物を禁輸の対象にはしていません。
さらには、「世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)」が過去10年間の日ロ間の冷凍カニの輸出入状況を過去10年間調査したところ、
ロシアの日本への輸出量に比べ、日本のロシアからの輸入量が最大で年20倍、
金額では40倍近いギャップがあることが判明しました。
この原因は、日本がロシアからカニを輸入する際にロシア政府発給の証明書を求める手続きが厳格化したことがあげられます。
ギャップのカラクリはこうです。
ロシアの冷凍カニは第三国を介して日本に輸入する場合、ロシア政府の証明書は必要なく、
中継国(第三国)で発行された原産地を示す書類があればいいのです。
そのため、ロシアの統計上の輸出先は中継国ですが、日本の輸入元は原産地のロシアになるので日ロ間の輸出入量に差が生じるわけです。
農林水産省の輸出入統計によると、2022年に日本がロシアから輸入したカニは金額ベースで2021年と比べ105億円増加し、数量ベースでも約4割増えています。
ロシアでは日本と違って、カニは特別な食べ物ということではなく、それほど食べません。
獲ったカニのほとんどは輸出しているようです。
地元のスーパーで売っているという程度です。
カニ通販サイトで売られているカニのほとんどはロシア産、カナダ産です。
ズワイガニは国内でも獲れるのですが、国内のズワイガニはほとんどがブランド化されていて、とても高価です。
どうしてもお手軽な価格で探すならロシア産 カナダ産になります。
ロシア産のズワイガニは、以前は評判が良くなかったですが、近年は急速冷凍など冷凍技術の向上により美味しくなっています。
急速冷凍されたロシア産のズワイガニを冷蔵庫で自然解凍、あるいは流水解凍しても、日本海のズワイガニと味に遜色はなくなっています。
ズワイガニ値段では、雲泥の開きがありますが、味はそんなに変わりがないのなら、
カニ通販のロシア産のズワイガニをお腹いっぱい食べた方がいいと思いませんか。
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また、種類も豊富なので目的に合わせたズワイガニ・ポーションを選ぶことができます。
同じ重量(1kg、500g)でも大きさ、数量など自由に選べます。
ズワイガニは、冬の味覚として人気が高い蟹の一種です。
体色は全身が暗赤色で甲羅はふくらみがある三角形をしています。
脚が長く、
脚を広げると大きなオスだと70pにもなります。
甲羅幅はオスが大きく最大14pほどありますが、メスはその半分しかありません。
メスは成熟すると脱皮を止め、短期間に産卵、抱卵、幼生放出を繰り返すために成長が止まってしまうからです。
オスとメスの大きさがあまりにも違うために、漁獲される地域で別々の名前がつけられています。
ズワイガニのいわれは、漢字では「津和井蟹」と書かれ、細い木の枝の事を指す古語「楚(すわえ、すはえ)」が訛ったと言われています。
体色は暗赤色だが熱を加えると赤くなり、塩茹でや蒸し蟹、カニ鍋,カニスキとして調理され、新鮮なものは刺身でも食べることができます。
ズワイガニは人気が高いカニであるため、それぞれの漁獲される漁港でブランド化する動きがあり、またそれが定着しています。
ズワイガニは漁獲される産地によって名前が違う事はよく知られていますが、生物学的な種類についてはあまり知られていないので、ここで少し説明しようと思います。
ズワイガニ(オピリオ種)
国内で流通しているズワイガニで一番多い種類です。
和名がズワイガニです。
別名「本ズワイガニ」とも呼ばれます。
島根県以北の日本海と太平洋側では犬吠埼以北に生息して、高緯度ほど浅海に住みキスカ島では水深数mにも生息しています。
見た目の特徴は、脚が甲羅に対して長く華奢な感じです。
オオズワイガニ(バルダイ種)
前述のオピリオ種よりも甲羅も脚も大きめで和名の名前がオオズワイガニです。
見た目の特徴はズワイガニには無い、ハサミの部分にトゲのような突起物があります。
この種類は日本海には生息しません。
ロシア沿岸のオホーツク海、ベーリング海の南東、アリューシャンに生息、北海道でも噴火湾をはじめとした太平洋岸で少量漁獲されます。
紅ズワイガニ(ベニズワイ)
3種類の中では一番小ぶりで、生息地は日本海やロシアです。
加熱すると紅色に染まるズワイガニと違い、最初から赤いのでベニズワイガニと呼ばれ、
漁の解禁の時期はズワイガニより早く9月1日から解禁になります。
生息する水の深さは、ズワイガニの70m〜500m付近より深く400m〜2000m付近と言われています。
昔は加工品や棒肉になっていましたが、最近は香住カニとして売りだし、兵庫県の香住で水揚げされたものは、『香住がに』と呼ばれ知名度が上がってきました。
ズワイガニより身の部分が少ないですが、水揚げされる量が多いので価格はお値打ちで、そのまま茹でて食べる以外にも、カニ寿司やカニコロッケなどにも使われています。
ズワイガニは獲れる漁港によって蟹の名称が違います。
またオスとメスとでも名前が違います。
それぞれの漁港で水揚げされるカニを区別する意味で、それぞれの漁港で水揚げされたズワイガニには違いがわかるようにプラスティックのタグがつけられます。
ここでは、それぞれのズワイガニに付けられるタグの色と各漁港ごとのズワイガニのブランド名を紹介します。
県名 | ブランド名 | メス蟹呼称 | 漁港 | タグの色 |
---|---|---|---|---|
石川県 | 加納蟹 | 香箱蟹 | 橋立漁港 | 水色 |
福井県 | 越前蟹 | セイコガニ | 越前漁港 | 黄色 |
京都府 | 間人(たいざ)蟹 | コッペガニ | 間人漁港 | 緑色 |
舞鶴かに | コッペガニ | 舞鶴港 | 緑色 | |
兵庫県 | 津居山(ついやま)蟹 | セコガニ | 津居山漁港 | 青色 |
柴山蟹 | セコガニ | 柴山漁港 | ピンク色 | |
香住蟹 | セコガニ | 香住漁港 | 緑色 | |
浜坂蟹 | セコガニ | 浜坂漁港 | 水色 | |
鳥取県 | 松葉蟹 | セイコガニ・親がに | 網代港 | 白色 |
松葉蟹 | セイコガニ・親がに | 境港 | 青色 | |
鳥取県の底引き漁で獲った松葉ガニ |
赤色 | |||
島根県 | 隠岐松葉ガニ | セイコガニ | 隠岐諸島 | 青色 |
島根県産のカゴ漁で獲った松葉ガニ |
現地で蟹を購入するときなど、タグを是非確認してみて下さい。
【関連記事】
*参照元:農林水産省による漁獲量調査
カニ全体の漁獲量NO.1が、北海道なのは分かりますが、ズワイガニの漁獲量もNO.1なのは意外ですね。
ちなみに、北海道のズワイガニ漁獲時期は、日本海側の漁獲が終了後の4〜5月です。
ズワイガニの解禁日は図の斜めの赤線を境にして
西と東に分かれます。
東のほうがズワイガニの解禁日は早く、10月1日から解禁します。
西の方はそれよりも1ヶ月近く遅く11月6日からです。
どうして解禁日が違うのかというと、資源保護のために
省令によって海域ごとに解禁日が決められているからです。
解禁日の日は毎年同じ日です。
漁期以外でもズワイガニは生息していますから、たまに捕獲されることがあります。
その時には、速やかに海に放流する規則になっています。
ズワイガニはカニの中でも特に人気が高いので、それぞれの漁港ではブランド化してプラスティックの
タグをつけて区別しています。
それでは、ズワイガニが水揚げされる漁港ごとのズワイガニの呼び名と解禁日を紹介します。
メスの漁期がそれぞれ違うのでメスの漁期を紹介します
■石川県
・11月6日〜12月29日
・橋立ガニ:橋立漁港
・加納ガニ:橋立漁港
■福井県
・11月6日〜1月10日
・越前ガニ:越前漁港
■京都府
・11月6日〜12月末日
・間人ガニ:間人漁港
■兵庫県
・11月6日〜1月上旬
・香住松葉ガニ:香住漁港
・柴山ガニ:柴山漁港
・津居山ガニ:津居山漁港
■鳥取県
・11月6日〜1月10日
・松葉ガニ:賀霞港・網代港・浜坂港
■島根県
・11月6日〜1月10日
・松葉ガニ:境港
*兵庫県の香住漁港でとれる紅ズワイガニ(ブランド名:香住蟹)だけは雄もメスも他の漁港と違います。
・漁期:9月1日〜6月30日
・メスの漁期:9月1日〜12月末(メス蟹の呼称・セコガニ)
ズワイガニの重さは、だいたいどのくらいあるのでしょうか?
もちろん、カニは自然のものですから工業製品のように均一ではありません。
ロシア産で600g〜800g
国産で、600g〜1.5kg
メスは100〜200g
です。
ロシア産は国内では小ぶりのカニしか流通していません。
ロシア産の大きいカニは通販ではあまり需要がないので、大きいカニはボイルしたり冷凍することなく生の状態で料理屋さんに販売されます。
ロシア産のズワイガニは、その方が高く流通できるからです。
ロシア産は、600gで約3,000〜4,000円
国産は間人ガニで、約1万数千円します。
約4倍くらいです。
ズワイガニは国内では各漁港のブランドカニとして販売されているために高いです。
値段が違えば美味しさも違うのかというと、そうではありません。
カニは、脱皮を繰り返して大きくなるほど「若蟹/若上蟹/堅蟹」と呼び名も変り、身もしまり身入りも良くなるため大きいカニは高値で取引されます。
そのため、重さと値段は比例します。
例えば間人ガニの600〜700gは約13,000円くらいですが、
重さが約2倍の1.3kg〜1.4kgになると、価格は約37,000円前後と約3倍近くに跳ね上がります。
これがもっと重い2kgを超えるようになると、6〜7万円の高値をつけます。
ズワイガニは国産のものは、ブランドカニとして産地で消費されるのがほとんどなので通販で流通することは少ないです。
通販で流通しているズワイガニは、ほとんどがロシア産です。
ところで、ズワイガニは国内のブランドガニは、ズワイガニと呼びません。
漁獲される漁港ごとにカニの名前が違います。
有名なところでは、松葉ガニ、越前ガニですね。
しかし、これは全部同じズワイガニです。
ズワイガニはカタカナだけでなく漢字でも表すことができます。
「楚蟹」
これで、ズワイガニと読みます。
蟹は分かると思いますが、「楚」は清楚の「楚」ですから、「ソガニ」と読んでしまいそうですね。
「楚」には、細く真っ直ぐな小枝という意味があり、“すわえ”とも読みます。
ズワイガニは脚が細くまっすぐに伸びていることから、「楚蟹」とつけれらたようです。
「すわえがに」が訛って「ズワイガニ」になったと言われています。
脱皮して半年以内のオスのズワイガニのことを「若松葉ガニ」と呼びます。
「水ガニ」と呼ばれることもあります。
見た目、大きさは松葉ガニとほとんど変わりませんが、脱皮して間もないので、甲羅が柔らかく、水分が多いのが特徴。
値段は松葉ガニに比べ手ごろな値段で、松葉ガニの約半値で取引され地元で人気です。
1月中旬から漁は始まりますが、身詰まりのよくなる2月ごろからが旬です。
旬になる2月頃から 若松葉かにの水分が濃縮され、カニ本来の上品な甘味・身詰まり・食感などが良くなります。
ズワイガニは、水揚げされる県ごとにブランド名をつけています。
松葉ガニ、越前ガニなどはその典型ですね。
さらに、その中にも松葉ガニは「五輝星(いつきぼし)」、越前ガニは「極(きわみ)」という最上級ブランドを設けています。
最高級ブランドに認定されるには、認定基準がありそれに合格する必要があります。
石川県では、オスのズワイガニを「加能ガニ」としてブランド化していて、さらなる知名度の向上を狙い2021年から最高級ブランド「輝」を設け、売り出すことにしました。
「輝」として認められるには、重さが1.5キロ以上、甲羅の幅が14.5センチ以上、全ての足がそろい、身入りや色など6つの基準を満たす必要があるのですが、
2021年11月6日に金沢港にある市場で、石川県内各地で水揚げされたカニ58トンのうち基準を満たしたのは、わずか1匹だけ。
その希少な一匹が500万円で競り落とされました。
この金額は、2019年に鳥取県で競り落とされたズワイガニと並ぶ最高値です。
このカニは、能登半島の先端、珠洲市の蛸島漁港で水揚げされ、重さが1.88キロあり、甲羅の幅が15.6センチあります。
競り落としたのは、石川県内で温泉旅館を経営する「百楽荘」で、翌日には、宿泊客に振る舞われました。
最大限の甘みを味わってもらうため、生ではなく、丸ごと1匹をゆでて提供したそうです。
石川・七尾市ののとじま水族館で「輝」の展示が始まりました。
また、加賀・橋立漁港(加賀市小塩町)では初競り最高額を決める「蟹-1(カニワン)グランプリ」が行なわれ。第十八薫勝丸」が獲ったカニに、80万円の値が付きました。
「蟹-1(カニワン)グランプリ」は、各船が「厳選した」活ガニを1尾ずつ初競りにかけ最高額を決めるものです。
オスもメスも見た目が同じように思うズワイガニですが、どうやってオス、メスの区別をするのでしょうか?
これは言葉で語るよりも写真をみてもらった方が早いですね。
区別はカニのお腹を見ます。
ご覧のように、オスのお腹は鋭角な三角形ですが、メスのお腹は幅広い扇状になっています。
三角の部分がとんがっているのがオスで、丸みを帯びているのがメスと覚えておくとわかりやすいです。
どうしてこうなっているかというと、メスはお腹にたくさんの卵を抱き抱えるためです。
もう一つ決定的にオスとメスの大きな違いがあります。
それは甲羅の大きさが全然違うのです。
オスのズワイガニの方がメスの2倍くらいの大きさがあります。
どうして大きさの違いだ出来るかというと、メスのズワイガニは産卵を行うことで脱皮がそこで止まってしまうので、そこから成長することができないのです。
それに対しオスは産卵はないので脱皮を繰り返すことで成長していきます。
ちなみにメスの身はオスよりも甘く柔らかいです。
ただし、卵を産んだあとのメスは、身がスカスカで美味しくありません。
ズワイガニは、部位によって美味しさが違います。
一番美味しい部位は、脚?爪?胴体?どこでしょうか?
ここからはカニ通販お取寄せ管理人の主観です。
人それぞれ味覚も違いますから美味しい部位も人それぞれです。
参考程度に読んでいただければと思います。
ズワイガニの脚は8本あるのですが、その中で一番美味しいのがハサミから下の2本です。
写真でいくと1番2番になります。
1番2番は身がギュッとつまり太くて美味しいです。
3番はその次に美味しい。
4番は、あまり身が入っていません。
味自体は変わりがないのですが、美味しさの違いは食べごたえです。
ハサミは、よく動かす部位ですから美味しそうですが、繊維が短いのでボソボソ感があります。
脚とは、違った食感が味わえますが、これも味の基準は人それぞれだと思います。
胴体は、ハサミと同じで繊維質は短めですがハサミほど短くはありません。
脚と同じぐらい美味しいと思います。
カニの甲羅に、取り出した身を詰めてカニ味噌と一緒に頂くと美味しさが倍増します。
ズワイガニの一番美味しい部位は脚の1番、2番と紹介させてもらいましたが、ではズワイガニの美味しい食べ方は何が一番あっているのでしょうか?
ホットプレートでズワイガニのポーションをバター焼きします。
カニの身を焼いたあとにバターを乗せて、お好みで醤油をたらします。
このバター焼きはもう絶品の美味しさです。
半解凍になったズワイガニのポーションを昆布ダシでしゃぶしゃぶしてポン酢でいただくのは最高です。
あまり、しゃぶしゃぶしすぎると、カニの旨味が抜け落ちてしまいますので注意してください。
食べたあとに残った殻は、そのまま鍋に入れるとダシが出て、雑炊をするときにより美味しくなります。
ズワイガニのポーションは基本的にロシア産、カナダ産です。
越前ガニや松葉ガニのようなブランドガニのような高価なカニにはポーションはほとんど存在しません。
ボイルズワイガニの調理方法はいろいろあります。
まず一番簡単なのが解凍してそのまま食べるという方法です。
かに通販業者から購入のボイルズワイガニなら、プロが「極上の茹であがり」で、いい塩味がついて調理済みです。
他にはひと手間加える
などがあります。
ただ、ここで注意したいのはボイルズワイガニは一度ボイルされているので、
再度、熱を加えるとカニ身が固くなってしまいます。
「カニ鍋」なら最後のひと煮立ちするころに入れたり、「焼きカニ」なら軽く温める程度で十分でしょう。
熱を加えすぎるとせっかくのカニ身がボソボソになって旨味も無くなってしまうので注意してください。
ボイルズワイガニを購入するなら、脚肉むき身、半むき身、殻付き片脚、ボイルズワイ姿など種類が豊富な「かに本舗」がおすすめです。
販売量が半端ないことから大量買い付けで超お買得価格で提供しています。
美味しいズワイガニを食べるのは楽しみですが、捌き方が大変ですよね。
特に脚の細い部分の身はなかなかうまく取り出せないものです。
箸を突っ込んだりしても殻に身が残ったりして、なかなかうまくいきません。
そんなズワイガニも簡単に殻が剥ける方法を紹介します。
YouTubeにアップされている2つの動画を文字起こししました。
動画を見ながら、また見終わった後でも参考にして見てください。
まず始めに、肩肉と脚を切り離します。
南蛮の部分を切り落とします。
関節から2、3cmのところにハサミで切れ目を入れます。
反対側にもチョキン!
切込をいれたところを持ってパキッと折ります。
そお〜っと引っ張り出します。
南蛮部分も同じように両側に切れ目を入れます。
パキッ!
するするする〜
こちらは爪下部分
殻だけをチョキン!
反対側もチョキン!
スポン!
今度は肩肉です。
先ほど切り落とした関節部分からハサミを入れます。
全部にハサミを入れます。
パカッと開いて出来上がり!
ハサミがない時は、脚先側の関節のすぐ近くを、色が濃い甲羅側を手前にして、腹側に向かって両手の親指で押すとパキッと割れるので、身をスルッと抜き取ることができます。
1.ズワイガニを裏返して、前掛けをはがし取ります。
1.両足をつかみ、本をたたむようにして折り、束ねます。
1.甲羅と胴体を少し引っ張る感じで外します。
1.甲羅の先端部を親指で押して取ります。
1.まわりにあるビラビラを外します。
1.胴体についている「ガニ」をとります。
(食用ではないですが、食べても害はありません)
⇒ガニ(エラ)を食べるとどうなる?
胴体と脚を切り離します。
ここがコツ
1.足の関節に軽く包丁で切りこみを入れ足を回すと簡単に取れます。
胴体を包丁で2つに切り開きます。
1.手で上から抑えて横から併行に包丁をいれます。
1.途中まで入れたら胴体を縦にして割ります。
1.爪と足の関節を切り離します。
1.爪に包丁で切りこみを入れ開きます。
1.ハサミを使って着る事もできます。
身が出てきますので割って取り出します。
1.足と足の関節を切り離します。
1.足の真ん中に切り込みを入れます。
ここがコツ
1.」包丁を入れたままカニの足をおこすと切込みが入りやすくなります。
すいません、嘘を言いました。
七つ道具ではなく、4つ道具です。
でも、この4つの道具さえあれば、カニを美味しく食べることができるので大丈夫です。
では、4つ道具をさっそく紹介していきますね。
カニの固い殻を簡単に割ることができます。
カニの脚を挟んでバキッと折るのですが、脚の太さに合わせて三か所を使い分けることができます。
ギザギザがついているので、割るというよりは切れるという感覚です。
握りつぶさないように力の加減を調整することで、中身をキレイに取り出せます。
カニの殻割りだけでなく、銀杏の殻割りにも使うことができます。
コンパクトなので、脚が細いズワイガニにも使いやすく、
刃先がカーブしているので、カニの脚にするすると入っていき、刃が小さいのでカニ身が傷つきにくいです。
画用紙を切る感覚で楽に切ることができます。
キッチンバサミの代用でもいいですが、細かい部分が切りにくく、臭いが移ったり、硬い殻で切れ味が落ちてしまう事があります。
カニの殻の上を、野菜の皮をむくピーラーのようにスライドさせるだけで簡単に皮むきができます。
カニ用にカスタマイズされていて、人参の皮むきのような感覚で身を無駄にすることなく食べることができます。
タラバガニには残念ですが、これは使うことができません。
先が割れているカニフォークを使うことで、箸を使って箸先を折ることもなくなります。
カニの細かいところまで入り、身をかき出し、反対側はスプーン状になっているので、カニ身をすくうこともできます。
*ここで紹介している商品はダイソーで110円(税込)で購入できます。
石川県で獲れるオスのズワイガニは、加賀、能登で獲れることからを加納ガニと呼ばれています。
一方、香箱ガニは石川県で獲れるメスのズワイガニのことをいいます。
メスのズワイガニは漁獲される漁港によって呼び名が違い、鳥取では親ガニ、福井ではセイコガニ、京都ではコッペガニと呼ばれています。
オスのズワイガニと比べて小さく安価ですが味は絶品です。
メスのカニならではの、チプチシャキシャキ感のお腹に抱いた外子(カニの卵)、甲羅をあけるとびっしり入ったオレンジ色の内子(未成熟な卵)はオスのズワイガニでは味わえません。
香箱ガニは「子をば食う」からきている説と、金沢の方言で小さくかわいいものを「こうばく」ということから香箱という名前がついたという説があります。