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2023年のロシア産のカニが安いです。
昨年の2022年と比べて3〜5割も安いです。
安いのは良いことですが、????となりますよね。
というのも、ロシアのウクライナ侵攻により日本政府は経済制裁で、2022年4月にロシア産水産物の関税率を引き上げているからです。
日本は、ウオッカや木材などはロシアからの輸入を禁止しましたが、
「日本の水産加工業界への影響が大きい」(水産庁)ということで、カニは輸入禁止にしていません。
カニは輸入水産物のうち2021年は金額ベースで56%を占め、かなりロシアへの依存度が高いのです。
でも、それでも価格が上がるのなら分かるのですが、なぜ価格が下がるか不思議ですよね。
現実に2023年のロシア産ズワイガニの卸値は1キログラム約2000円。
昨年の2022年の平均に比べ33%安いです。
ちなみに、カナダ産は1キログラム1800円前後、ノルウェー産は1キログラム1900円で、
いずれも昨年平均から32〜51%下回っています。
ロシア産タラバガニも同じ様に1キログラム5000円前後で、2022年の平均に比べ38%安くなっています。
大きな理由の一つに、ロシア産のカニの半数を輸入していた最大消費国のアメリカが2022年3月にロシア産水産物の輸入禁止を決めたことです。
その結果、アメリカから締め出されたロシア産カニは日本を含むアジア圏へと流れたのです。
日本のロシアからの2022年の輸入額は減るどころか、28%増の485億円と増えたのです。
つまり、行き場を失ったロシア産カニは関税を上回る値下げをすることで、日本に売り込んできたのです。
2023年も、この傾向が続きロシア産の増加で供給がだぶついたことで、
ノルウェー産やカナダ産にも値下がりが波及しました。
市場関係者は政治的なリスクはあっても、今後もロシアとの取引は増えると予想しています。
こんな市場価格を反映して、年間現地買付け1,000トン以上のカニ通販「かに本舗」は、
昨年より1万円以上値下げした商品も出てきました。
日本海のブランドズワイガニの卸値は、1キロ1万5000〜1万6000円と、前年より2割ほど高くなっています。
ロシア産ズワイガニの卸値1キログラム約2000円と比較すると、7〜8倍の開きがあります。
ただ、安いのはいいけれど味が心配という方はこちらをご覧ください。
ズワイガニのロシア産、カナダ産と国内産地との違いを説明しています。