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ここでは、蟹の数え方の単位やズワイガニの数え方、カニのサイズ基準を紹介しています。
カニの数え方の単位は、地方によって違うのですが地域独特の呼び名があります。
しかし、カニのサイズ基準は実は日本には無いのです。
つまり、販売業者が勝手にサイズを決めることができるんです。
そんな、カニのサイズ基準がない国内の販売状況はどうなっているのかを詳しく説明します。
カニの数え方ってあなたは、知っていますか?
一匹、一杯、一尾、一枚、一つ、一個。
どれだと思いますか?
実は、どれも正解といえば正解なんです。
業界関係者の間では、カニは生きている時には「匹」で、死んでいる時には「杯」と呼ぶのが一般的です。
「尾」は市場によっては「尾」と数えることもあるそうです。
「匹」とか「尾」はわかりますが、「杯」ってよくわからないですよね。
それで少し調べてみました。
「杯」と呼ばれるようになった説は2つあります。
一つは、江戸時代から明治時代にかけて、カニはタライのようなものに入れて取引されていたそうです。
それで「杯」という呼称が今でも残っているようです。
「杯」と呼ばれる食品はカニだけではないですよね、他にも多く「杯」と呼ばれる食品はありますが、それらの語源はカニと一緒のようです。
もう一つの説は、カニの胴の部分が丸いのいで、ふっくらとした膨らんだ器を連想させることから「杯」と呼ばれるようになったというものです。
毎年、9月〜3月に「蟹取県」のキャンペーンを展開する鳥取県が公表している公文書資料には「匹」でも「杯」でもなく、「1枚、2枚...」と書かれています。
鳥取県は松葉ガニの産地で有名です。
松葉ガニは「枚」と数えるのが正解なのでしょうか?
鳥取県営の水産物卸売市場を管理する、県境港水産事務所の方に確認すると、
鳥取県としてはカニの数え方に基準があるそうです。
その基準は、生きているカニを数える時は匹、販売する際など既に死んでいる時は杯や枚として表記するということです。
ただ、「枚」が一般的に浸透しているので、水揚げした段階で生きているカニも、
水揚げ量の広報文では「水揚枚数」と表記されています。
それだけ鳥取県ではカニの数え方では「枚」が浸透しているということですね。
「一般的には「匹」が正しいのではないでしょうか。」
と担当者の方は語っています。
また、胴体より切り離され小分けされたカニ足、カニ爪は1本2本と呼びますが、
サイズが大きいタラバガニは足数をまとめた半身で売られていることもあります。
その場合は、足と呼ばないで「肩」と呼びます。
サイズが大きいズワイガニも「肩」で売られている場合もあります。
最近では、市場買いではなく通販での購入が増えていることもあって、一般的な〇Kgや、〇尾と表示される機会が増えています。
『数え方の辞典』:言語学者の飯田朝子氏 執筆
カニが生きている時点では「1匹」、商品になって市場に出回った際は「1杯」
ただし、商品になっても、まるで生きているような新鮮さがあれば『1匹』で数えることもできるとしています。
カニのネット通販で、よく見かけるカニのサイズ表記ですが、実は規格が統一されてないんです。
知ってました?
カニ通販で表記されているS,M,L,2L,5L,8Lなどという表示は販売業者が勝手につけることができるんです。
国内で流通しているカニは、Lサイズを買ったつもりが、意外と小さかったりすることがあります。
Aという業者ではSで販売するカニが、Bという業者ではLとして販売していることもあり、まったくアテにならないんです。
消費者を誤認させる不当な広告を禁止する法律「景品表示法」は、カニのサイズ表記に関していえば、まったく規制されていません。
ですので、国内での表示はあくまで参考程度にとどめ、大事なのは重量である程度の目安をつけるのが無難です。
ただ、輸入されるカニに関しては規格が統一されています。
現在、日本国内で流通している蟹の約8割〜9割はロシア産やアラスカ産の輸入品です。
ロシア産の蟹は「ロシア」から直接輸入する以外に「韓国経由」「中国経由」で輸入されることもありますが同じ規格です。
日本の企業はその規格を参考に、買い取り価格を交渉しています。
輸入品のサイズの基準となるのは、「重さ」です。足の長さでも大きさでもありません。
見た目は足が長く大きい2Lサイズのような足でも、身いりが悪ければ軽くなりSサイズに分類されることもあります。
また、タラバガニとズワイガニではサイズ基準が違います。
1肩あたりの重量(足の重さ)
産地により違いがあります
ロシア 西カムチャッカ産 |
ロシア アヤン産 |
アメリカ アラスカ産 |
ノルウェー産 |
|
---|---|---|---|---|
S |
300g以下 |
200g以下 |
300g以下 |
|
M |
301g〜500g |
201g〜400g |
301g〜500g |
|
L |
501g〜700g |
401g〜600g |
701g〜900g |
501g〜700g |
2L |
701g〜900g |
無 |
901g〜1100g |
701g〜900g |
1肩あたりの重量(足の重さ)
ロシア産 |
|
---|---|
S |
100g以下 |
M |
101g〜150g |
L |
151g〜200g |
2L |
201g〜250g |
3L |
251g〜300g |
4L |
301g〜350g |
5L |
351g〜400g |
国内のサイズ基準は前述したように、法的な規制・規約はありません。
ですので、表記がより大きい方が購入に繋がりやすいことから、
輸入品のサイズ基準ではSサイズでも国内表示ではLサイズに、Mサイズを2Lサイズと表記する業者は普通にあるということです。
つまり、単純に5Lだから大きいと思ってはいけないと言うことです。
しかし、まっとうな業者は、ほぼ輸入される時の表記に準じて表記しています。
さらに信頼できる会社は、「1箱が何kg入っているのか?」「1箱に何肩程度入っているのか?」も記載しているので、より確認して購入することができます。
【関連記事】 カニ5L、10Lの大きさ、ズワイ、タラバ。通販のサイズを比較
「g」「kg」は、カニの共通単位です。
カニを比較する時はまず「g」「s」で比較しましょう。
ただし、カニには殻など食べられない部分があります。
たとえば、「脚の詰め合わせ」などで「脚1s」と表記されていても、
「1肩1s」ならわかりやすいですが、「脚1s(2肩〜4肩)」と表記されている場合、1肩250g×4肩で送られてくる可能性もあるということです。
他には、「足し脚あり」と記載されている場合も要注意です。
重量の帳尻を合わせるために、小さな脚や折れた脚の寄せ集めという場合もあります。
これらは、余計な殻が多くなる分、食べられる部分が少なくなります。
訳ありカニや、特売ガニによく見かけるのが、1Kgの蟹を詰め込んだお値打ち商品です。
確かに重量は1Kgあるのですが、中に何杯の蟹が入っているかです。
カニはご存知のように、食べれない部位(爪・甲羅・脚先・殻)などがあります。
小さいカニが何杯も詰め合わされて入った1kgの商品と、1kgで1杯の商品では食べられる部分が全然違います。
詰め合わせと聞くと一見、豪華そうですが1杯1Kg以上のしっかり育った堅蟹を選んだ方が断然お得です。
ボイルした蟹は加熱によって水分が抜けるため、重量がボイル前よりも2〜3割軽くなります。
ですので、生冷凍とボイル冷凍のカニを比較した時に、生冷凍の方が2〜3割重くても、実質的には同じ重さということです。
業者によっては、ボイルガニの重さをボイルする前の重さで表記する業者もいるので、見極めが必要です。
個体によって差はあるのですが、毛蟹で約10〜15%、タラバガニで20〜30%減少します。
冷凍するカニは、冷凍焼けを遅らせるために、カニの表面に薄い氷の膜をつけます。
カニの鮮度を保つためには必要なグレース加工ですが、
グレースの重さを重量表示に加えてしまう業者もいます。
氷の厚みが増すほど、重量は重くなり実際のカニの重さを判断することができにくくなります。