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【結論】上海蟹を生きたまま購入・販売・運搬することは違法です。
上海蟹(チュウゴクモクズガニ)は特定外来生物法により厳しく規制されており、環境大臣の許可を受けた業者以外が生体を扱うと、最高で懲役3年または罰金300万円の罰則が科されます。
上海蟹が違法とされる理由は、日本の生態系に深刻な被害を与える恐れがあるためです。
上海蟹(正式名称:チュウゴクモクズガニ)は、2006年から特定外来生物に指定されています。この法律により、以下の行為が原則として禁止されています。
| 禁止行為 | 内容 |
|---|---|
| 飼養・保管 | 生きた個体を飼育すること |
| 輸入 | 許可なく国内に持ち込むこと |
| 譲渡・販売 | 生きた個体を他人に渡すこと |
| 運搬 | 生きた個体を移動させること |
| 放出 | 野外に放すこと |
※購入者も罰則の対象となります
「知らなかった」では済まされず、違法と知った上で購入・所持した場合は処罰される可能性があります。
上海蟹が特定外来生物に指定された理由は以下の通りです。
実際、ヨーロッパやアメリカでは上海蟹が定着し、沿岸域や淡水域の生態系に甚大な被害を及ぼしています。
欧米では「世界最悪の侵略的外来種100」にも選ばれており、有害外来生物として駆除対象となっています。
法律で厳しく規制されているにもかかわらず、上海蟹の違法販売は後を絶ちません。
【一次情報】実際に違法販売が確認されている事例
上海蟹は非常に生命力が強く、0度以下でも仮死状態で1週間程度生存できます。
常温に戻すと再び活動を始めるため、この特性を悪用した密輸が横行しています。
| 密輸手口 | 詳細 |
|---|---|
| 正規貨物への紛れ込み | ハマグリ、ツブ貝などの正規輸入品に混ぜて密輸 |
| 冷凍偽装 | 仮死状態にして「冷凍品」として申告 |
| 個人携帯 | 旅行者のスーツケースに入れて持ち込み |
| 国際郵便 | 「加工食品」と虚偽申告して郵送 |
上海蟹は完全に禁止されているわけではなく、合法的に楽しむ方法もあります。
現在、日本国内で上海蟹の輸入許可を得ているのは7業者のみです。
これらの業者は厳重な管理体制のもとで輸入・販売を行っています。
購入時の注意点:
許可を得たレストランや中華料理店では、適切に処理された上海蟹を提供しています。
楽天市場などの大手通販サイトでも上海蟹は販売されていますが、以下を必ず確認してください。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 販売形態 | 「冷凍」「ボイル済み」など加工済みであること |
| 業者情報 | 特定外来生物取扱許可の有無 |
| 商品説明 | 「活」「生きたまま」の表記がないこと |
| レビュー | 「生きて届いた」などの記述がないか |
通販サイトでは、日本在来種のモクズガニも販売されています。
モクズガニは合法ですが、外見が非常に似ているため、悪質業者による「産地偽装」も発覚しています。
見分け方:
※環境省も「注意深く観察すれば識別可能」としています
上海蟹をめぐっては、違法販売だけでなく、安全性に関する問題も発生しています。
2016年11月、香港の食品衛生当局が中国江蘇省から輸入した上海蟹から環境基準を超える発がん性物質ダイオキシンを検出したと発表しました。
【事件の経過】
ダイオキシンは一度体内に入ると脂肪組織に蓄積し、長期間残留する危険な物質です。この事件をきっかけに、上海蟹の安全性への懸念が高まりました。
中国では「入浴」と呼ばれる産地偽装が横行しています。
これは、別の産地で獲れた安価な上海蟹を、ブランド産地である太湖に数日間放してから「太湖産」として高値で販売する手口です。
太湖産は最高級ブランドとされていますが、工業化による水質汚染も深刻で、上記のダイオキシン検出もこうした環境問題と関係していると考えられています。
A. はい、可能性があります。
特定外来生物法違反として、個人でも3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。
「知らなかった」は通用しません。
A. はい、加工処理されて生きていない状態であれば、許可業者から購入することは合法です。
ただし、販売業者が正規の許可を持っているか確認することが重要です。
A. 生きた上海蟹を日本に持ち込むことは違法です。
空港の検疫で発見されれば没収され、悪質な場合は処罰されます。
冷凍品であっても、検疫証明が必要です。
A. いいえ、許可を得たレストランで提供される上海蟹を食べることは合法です。
ただし、その店が違法に仕入れていないか、信頼できる店を選ぶことが大切です。
A. 外見は非常に似ていますが、上海蟹の方がやや大きく(甲羅幅7?8cm)、脚の毛が密集しています。
モクズガニは日本在来種で規制対象外ですが、悪質業者による産地偽装に注意が必要です。
A. 中華系コミュニティが大きく、需要が高いためです。
しかし、これらの販売は明確に違法であり、購入者も罰則の対象となるリスクがあります。
A. 環境省の「特定外来生物等一覧」や各地方環境事務所のウェブサイトで確認できます。
現在、日本国内で輸入許可を持つのは7業者のみです。
上海蟹の違法リスクや安全性の問題を避けながら、美味しく楽しむ方法をご紹介します。
違法業者から購入しないためにも、以下の点を確認してください。
【おすすめの購入方法】
楽天市場では、正規ルートで輸入された冷凍上海蟹が販売されています。
大手通販サイトであれば、違法商品の可能性は低いですが、購入前に以下を確認しましょう。
購入した上海蟹は、中国式の食べ方で楽しみましょう。
上海蟹の旬は10月?1月で、日本のズワイガニと同じシーズンです。
| 時期 | オス・メス | 特徴 |
|---|---|---|
| 9月?10月 | メス | 濃厚な卵をたっぷり蓄えている |
| 11月?12月 | オス | 味噌と白子が濃厚になり、ねっとりとした旨味 |
上海蟹は中華料理の高級食材として非常に魅力的ですが、日本の生態系保護のため厳しく規制されています。
違法と知らずに購入してしまうと、思わぬ罰則を受ける可能性もあります。
安全かつ合法的に上海蟹を楽しむためには、信頼できる許可業者から冷凍品を購入するか、正規のレストランで味わうことをおすすめします。
通販で購入する場合は、楽天市場などの大手サイトで「冷凍」「ボイル済み」と明記された商品を選び、業者の許可情報を確認しましょう。
自己責任のもと、安全性を最優先に選択してください。